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奨学金で私立薬学部に行って返済できる?国公立にいくべき?薬剤師が解説します

薬剤師になりたいけど国公立は難しい。

私立薬学部に行こうと思ったけど、調べると学費が高額すぎる。

学費全額を奨学金を借りて入って返せるかな?

何年浪人しても国公立にこだわるべき?

薬学部に行きたいけど、家が裕福ではない学生さんはこんな悩みをもっているのではないでしょうか?

結論から言うと、現時点では1200万円借りても薬剤師になって働けば全額返せます。

ただし、注意点はあります。

私立薬学部に行き、奨学金を1000万円借りた管当ブログ管理人が解説します。

目次

私立薬学部の学費の総額は1200万円

私立大学薬学部の学費は年間200万円です。

6年間で総額1200万円かかります。

他の理系学部に比べてもダントツに高額です

1200万円の学費を全額奨学金で借りた場合、返済額は月約5万円

日本学生支援機構の奨学金には利息がつくものとつかないもので2種類に分かれています

利息が付くものは第一種奨学金と呼ばれ平成30年度以降の入学者の給付額は以下の通りです。

利息が付かないものは第二種奨学金と呼ばれ給付額は以下の通りです。

月額20,000円~120,000円(10,000円刻み)

  • ※1 私立大学の医・歯学の課程の場合、120,000円に40,000円の増額が可能です。
  • ※2 私立大学の薬・獣医学の課程の場合、120,000円に20,000円の増額が可能です。

引用:日本奨学生機構第二種(利子が付くタイプ)

第一種奨学金は利息が付かないのですが、受けるためには家庭の収入と学業の成績の厳しい条件をクリアしないといけません。

厳しい条件についてはこちらをご覧ください⇒@DIME第一種奨学金(無利子)|採用条件は厳しい

第二種奨学金の利息があります。借りるための条件はあるのですが、成績と家庭の収入の基準は第一種より緩やかなので第一種より借りやすいです。

第二種奨学金の利息は令和二年度3月の利率個性方式は0.268%で利率見直し方式は0.004%です。

1200万円の学費を全て奨学金でまかなおうと思うと、月々17万円近く借りることになります。

奨学金の返済シミュレーションはこちらでできます⇒JASSO奨学金貸与・返還シミュレーション

17万円を6年間借りたとすると総額1224万円です。

利息を考えないで月々の返済額を計算すると5.1万円です

薬剤師の年収から返還可能か考える

薬剤師の平均年収は20代で男女とも約400万円、30代で男性約600万円女性約500万円です。(出典:マイナビ薬剤師

年収を450万円と考えると、税金を引いた後の手取りは年間約378万円です。

ボーナスを考えなければ月額31.5万円手取りとして入ることになります。

5万円ひいても26.5万円手元に残ることになります。

ボーナスがない会社はあまりないと思うので、実際には上記の月額より少ない金額が月々入ってきて、残りがボーナスで入ってくることになります。

薬剤師になれば、現時点の薬剤師の平均年収から考えたときには、返還で生活できないなんとことは考えられにくいと思います。

ただ、一人暮らしをするとなると、東京などの都会では厳しいと感じるかもしれません。

就職すると奨学金の返済をサポートしてくれる薬局や病院もある

奨学金の一部の返済をサポートしてくれる病院や薬局もあります。

補助金の額は半額をサポートしてくれたり、一部をサポートしてくれたりと様々です。

一定期間の勤務が必要なものもありますが、月々5万円サポートしてくれて途中でやめても返還不要の薬局もあります。

以下に調べて出てきた薬局と病院のリンクを貼っておきます。

月々最大5万円を3年間か、一括最大200万円で5年間勤務かえらべる中央薬品

奨学金を当院が一括して立て替え払い、一定期間就業することで、そのうちの最大50%の返還を免除する長門記念病院

こういった制度を利用すると返済はとても楽になります。

ただ、就職したい地域に奨学金サポートのある病院や薬局がない場合は、引っ越しするなどして無理して就職しなくても、薬剤師になれば返済できないということはないので、返済補助ありきで就職先選びをしなくても大丈夫です。

また、そのときしか就職できない自分がやりたいところに就職するほうが、自分の薬剤師としての経験には大切だと思います。

自分のやりたいことがある病院や薬局に奨学金サポートがあれば最高です。

何年浪人しても私立薬学部に行かずに国公立薬学部を目指すべき?

国公立大学にいけば私立薬学部ほどの高額な学費はかかりません。

国立大学の薬学部の学費は年間535,800円です。

私立大学薬学部と国立大学薬学部の差額はなんと約150万円!

そこで、国公立大学に手が届きそうだという学生さんは、入れそうな私立大学薬学部に入ってしまうか、浪人してでも国公立大学を目指すべきか迷うところだと思います。

1,2浪ぐらいで入学できるのであれば国公立を目指したほうがいいのではと筆者は思います。

1浪や2浪をした人は薬学部にはたくさんいます。

なので特に違和感なく学生生活を過ごせます。

奨学金を借りて偏差値の低い大学に行く場合は要注意

薬学部は乱立されており、偏差値の低い大学へ行くと卒業生の半分しか国家試験に合格しない大学もあります。

奨学金を借りて、そういった大学に入り6年後国家試験に合格しなければ、高額な奨学金だけが残ります。

そうなると、月々約5万円の返済が重くのしかかります。

私立薬学部を選ぶ場合、国家試験合格率もみて大学へ行きましょう。

卒業試験の難易度をあげて、国家試験合格率を上げる大学もあるので、そこも注意して大学選びをしましょう。

奨学金を借りて薬学部へいっても薬剤師になれば返済可能

私立薬学部のたかい学費を奨学金を借りていったとしても、薬剤師になれば返済は可能です。

筆者の友人でも全額奨学金で賄い、30代で返済し終わっている人もたくさんいます。

自宅通学や、住宅手当が全額でる会社で働けば、早くに全額を返済することも可能です。

奨学金を借りて私立薬学部に行ったからには、必ず国家試験に合格して薬剤師になりましょう。

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