【現役薬剤師が解説】薬剤師1年目の仕事がつらい。辞めたい。の原因と対処法

もう仕事に行きたくない…

もう仕事辞めたい…

ナツメ

私も1年目そう思ってたよ

卒業試験、国家試験を乗り越えて、晴れて薬剤師になったのに仕事に行き始めて1か月、毎日が辛くてたまらない。

他の店舗に配属された同期は楽しそうにやっているのに…。

なんで私だけこんな辛いの…?

新卒の薬剤師のころ、辛くて辛くて、仕事に行くのが嫌で嫌で、毎日朝が来るのが怖くて眠れませんでした。

同級生で1年目で休職する子もいました。

新人薬剤師として働きだした同級生と集まっては、仕事つらいという話ばかりしていました。

長年調剤薬局に務めている経験をもとに、仕事が辛い原因と対処法について解説します。

目次

新人薬剤師が仕事がつらい原因3つ

新人薬剤師が仕事がつらい原因は主に3つに分けられます。

新人薬剤師が仕事がつらい原因3つ

人間関係

労働条件

知識不足

この3つの場合の原因と対処方法を解説していきます。

新人薬剤師が仕事が辛い原因:人間関係

新人薬剤師が仕事が辛い原因:人間関係6つ

①全てのミスを新人のせいにされる

②指導する立場の薬剤師にきつくあたられる

③先輩薬剤師達がフォローしてくれない

④先輩薬剤師たちに無視されて完全に空気のような状態になっている

⑤仕事を教えてもらえない

⑥悪口陰口が多く誰も信頼できない

新人薬剤師の悩みで一番多いのは人間関係です。

新人のみならず全薬剤師の仕事の悩み1位といっても過言ではありあません。

薬局、病院の人間関係の悪さは上げていけばキリがありません

病院も調剤薬局も同じ空間で同じ人が同じ仕事をしていることが多く、人間関係は悪くなりやすいのです。

そして、薬剤師の仕事はストレスフルで、あってはならないことですが、何かされてもなかなか文句は言えない新人薬剤師はストレスのはけ口にされやすいです。

①全てのミスを新人のせいにされる

新人はどうしてもミスは起こしやすいものです。

そうではなかったとしても、他の薬剤師に「このミスの原因はあなたですか?」と聞くより、新人に「あなたがやったんでしょ。」と言うほうが言いやすいのです。

間違ってた場合でも、同僚薬剤師に言った場合と、新人薬剤師に言った場合では、その後のリスクが違います。

同僚薬剤師に言ってしまって間違っていたら逆恨みされると大変です。

入ったばかりの新人であれば逆恨みされたって同僚薬剤師より全く怖くありません。

そして、新人薬剤師にいうことで、それを聞いていた他の薬剤師が名乗りでることを期待している場合もあります。

②指導する立場の薬剤師にきつくあたられる

指導する薬剤師がよくなかった場合です。

薬剤師はマネージメントや新人教育について学んでいないことも多く、自身も新人のころに教えられた経験がない人はたくさんいます。

きつくあたる指導薬剤師の多くの言い分は、「自分の時は自分から動いて仕事をするのが当たり前だった。自分の時に比べれば指導している。」です。

あとは指導薬剤師が指導するような状態にない場合や、指導するような人間ではない場合があります。

指導薬剤師が指導するような状態にない場合というのは指導薬剤師の仕事が多すぎてキャパオーバーを起こしてしまっている場合です。

管理薬剤師が「この人なら安心して任せられるから。」と言いながら、店舗の多くの業務も新人の指導も1人に全て投げている場合、店を回すことが最優先で新人の教育にまで手が回らないと起こっている場合があります。

この場合でもきつく当たっていいなんてことはありませんが、原因は指導薬剤師一人ではなく、管理薬剤師が原因とも言えます。

③先輩薬剤師達がフォローしてくれない

先輩薬剤師たちにフォローするほどの余裕がないか、フォローする空気ではない場合です。

この場合は元から職場内の空気は悪く、新人薬剤師が来る前から問題があった可能性が高いです。

④先輩薬剤師たちに無視されて完全に空気のような状態になっている⑤仕事を教えてもらえない

これはミスをすると叱責されるような職場に多いです。

新人薬剤師に手を貸してミスが起こった場合、自分も巻き込まれるからなるべく関わらないでおこうという職場です。

管理薬剤師などの上の人間が小さなミスを怒鳴ったり、理不尽なことで叱責したりしていると、そこで働く薬剤師達は仕事へのかかわりを減らそうとします。

ミスの要因になりやすい新人薬剤師に関わりたくないのです。

⑥悪口陰口が多く誰も信頼できない

女性が多い職場でありがちな、悪口陰口が多くて辛いという悩み。

このときターゲットになるのは、異質な人です。

異質な人とは、女性の多い中の少数派の男性や、一人だけ年齢層が違う場合や、新人です。

親切な顔してよく話を聞いてくれる人が、実は相談内容を他の人達にもれなく話しているということもあるあるなので、気をつけましょう。

新人薬剤師が人間関係のつらさを改善する方法

人間関係のつらさを改善する方法として、上の人に相談することと、周りとコミュニケーションを取ることです。

上の人に相談する

指導薬剤師がきつい、指導してくれないという場合はまず管理薬剤師に相談したほうがいいでしょう。

管理薬剤師に話しにくいときは、その上でもいいのですが、あとで管理薬剤師からなんで自分に相談しなかったんだと言われてしまう可能性があります。

周りとコミュニケーションをとる

職場が殺伐としていても、がんばってコミュニケーションをとることも一つの方法です。

新人で入って初めての職場で、問題のある職場に入ってしまったことを運命を恨みたい気持ちにはなりますが、問題のある人ではない人とコミュニケーションをとりましょう。

問題のある人のことをみんなが嫌だと思っているけど、なかなか言えないだけということもよくあります。

助けてくれない、フォローしてくれないと周りの人を恨みたい気持ちも出てきてしまいがちですが、少し横に置いておいて、核心ではなく雑談からはじめてみましょう。

私も同じことをされたとか、私も困っているとか、同じ思いをしている人が出てくることもあります。

新人薬剤師が仕事が辛い原因:労働条件

はじめて社会に出て、右も左もわからない新人時代。

職場の労働環境がちょっとおかしい気がすると思っても、はっきりとはわからないもの。

比較対象がないので、今自分が置かれている環境が我慢するべき程度のことなのかどうかわからないのです。

辛いと思う環境は以下のようなものがあります

新人薬剤師が仕事が辛い原因:労働条件5つ

①業務量が多すぎる

②有給休暇がとれない

③サービス残業がある

④遠隔地ばかり配属になる

⑤就職前に聞いていた話と違う

①業務量が多すぎる

目まぐるしく忙しい薬局は新人が配属されやすい店舗です。

会社は経験させるためと言って配属させますが、実のところは若いと業務スピードが速いからです。

そして、大型店舗に人を集めておいて、そこからヘルプを出すため、新人がいるとヘルプに出しやすいのです。

②有給休暇がとれない

有給休暇をとれる薬局はそんなに多くありません。

何か理由がなければとれない薬局はざらにあります。

③サービス残業がある

薬剤師として働いていて、サービス残業がある薬局はあまりありません。

サービス残業は違法です。

会社の方針なのであれば、転職を検討したほうがいいです。

④遠隔地ばかり配属になる

全国転勤ではなく、関東エリアなどの中規模のエリア勤務にしていても、その中の遠隔地に配属されるパターンです。

薬剤師は充足傾向にあるといっても、充足しているのは都市部です。

大手のチェーン薬局は新卒の薬剤師を大量にとり、全国勤務やエリア内勤務の学生は薬剤師の採用しづらい田舎に配属します。

⑤就職前に聞いていた話と違う

調剤併設のドラッグストアで調剤も経験できると説明を受けて入ったのに、実際に入ってみたら調剤ができなかったという場合や、ヘルプはあまりないと聞いていたのに実際に入ったら毎週ヘルプ勤務があるなどです。

就職説明会の担当者がそう説明していても、現場に入るとそのときの状況で仕方がないと言われることがあるのです。

新人薬剤師が労働条件が辛いを改善する方法

新人薬剤師が労働条件のきつさを改善する方法は原因別にあります。

①業務量が多すぎることの改善方法

配属された店舗の業務量が多く、他に業務量がそこまで多くない店舗があるのであれば、異動願いを出しましょう。

会社の方針として薬剤師1人当たりの処方箋枚数が30枚を必ず超えるように人を配置する場合は、どこの店舗にいっても同じ可能性があるので、耐えきれないようであれば転職しましょう。

ただし、1年目での転職はあまりオススメしません。

②有給休暇がとれないことの改善方法

店舗の方針なのか、会社の方針なのかによります。

店舗の方針である場合、有給休暇をとりたいという理由で異動願いは出しづらいので、何か理由をつけて異動願いを出すか、用事だといって様子を見ながら有給届を出しましょう。

会社の方針であったり、店舗の方針で異動ができず、用事でも有給を取れない場合は、2、3年勤務して転職しましょう。

③サービス残業があることの改善方法

薬局長が独断でやっていることなのかどうかで対処方法が変わります。

薬局長が独断でやっていることであれば、エリアマネージャーなど上の人に相談しましょう。

薬局長の独断ではない場合、転職を考えましょう。

転職の際に会社の方針でサービス残業があったと言いましょう。

④遠隔地ばかり配属になることの改善方法

全国勤務やエリア勤務で遠隔地ばかりに配属になる場合は、自宅からの勤務に切り替えましょう。

⑤就職前に聞いていた話と違うことの改善方法

就職前に聞いていた話と違う時は、その旨を伝え改善できそうかお伺いを立ててみましょう。

改善できないと言われた場合は、できるだけ2年間は働いて転職しましょう。

新人薬剤師が仕事がつらい原因:知識不足

薬剤師は6年間勉強し、国家試験に合格してから社会に出ます。

仕事をする前にすでに知識は入っているのですが、それでも実際に働きだしてから、困ることはたくさんあります。

あれだけの量の知識を入れてきたのに、処方箋をみてしらない処方の仕方がたくさんあります。

患者さんから聞かれてわからないことなんてざらにあります。

医師や看護師からの問い合わせに答えられなかったり…。

患者さんから聞かれたことや、医師や看護師などからの問い合わせでは、構えすぎて知っていることでも出てこなかったりするんですよね。

家に帰る途中で「知っていることだったのに、なんですぐに答えられなかったんだろう。」と落ち込むことはしょっちゅうです。

医師からの問い合わせは、医師が外来のあいまにかけてくることも多いので焦りますしね。

新人薬剤師が知識不足を解消する方法

家では勉強し、現場では先輩に聞きましょう。

新人でわからないことばかりなのは当然です。

家では扱う処方を中心に本を読んで勉強しましょう。

今はインターネットでも調べればすぐ出てきますが、本のほうが情報は正確です。

服薬指導で聞かれてわからないことは、その場でとりつくろわずに、わからないときはわからないと言いましょう。

その場で間違えたことを言うと後々トラブルになることもあります。

調べてから答えるようにしましょう。

新人薬剤師は転職しても大丈夫?

新卒の薬剤師が1年目に転職してもいいのでしょうか?

転職事態は難しくありません。でも、あまりオススメしません。

心身がもうもたない!ということであれば、すぐ転職したほうがいいのですが、それ以外は2年間は頑張ったほうがいいと思います。

1年目に転職してしまうと印象の面と、収入の面で不利です。

我慢の限界がきているなら、転職することも考えたほうがいいですけどね。

新卒1年目の転職:印象の面で不利

印象の面では、1年目に辞めてしまうと何か問題があるのではないか?と先入観をもたれてしまいます。

入った段階でそんなレッテルを貼られてしまうと、仕事がやりづらいこともあります。

それに、次の職場がまたハズレだったとしたら新卒からの3年以内に2回も転職してしまいます。

そういう薬剤師は実は少なくはないのですが、都市部の薬剤師が充足傾向にある今、若くても転職回数が短期間のうちに増えると、その後の転職に不利になります。

1度目の職場が薬剤師1人あたりの処方箋枚数を守っていなかったり、給与が契約と違っていたり、法律を違反しているようなひどい場合など、明らかに薬局側に問題がある場合は別です。

新卒1年目の転職:収入の面で不利

新卒1年目で辞めてしまうと、経験があまりないので新人教育をするようなそれなりの大きさの薬局では即戦力として採用されません。

また1年目で転職して入ってきた薬剤師に新人教育を受けさせる薬局も多く、それなりの年収となってしまうことも少なくありません。

だからといって、年収を求め、新卒1年目の転職でバリバリ働けるところに就職するということはオススメしません。

患者さんの命に関わるような仕事なので、そこは慎重にいきたいところです。

1年目で転職するより、3年間経ってから転職したほうが年収は高くなりやすいので、1年目で転職することはオススメしません。

新卒1年目で転職したほうがいい場合もある

オススメしないと言いましたが、新卒1年目でも転職したほうがいい場合はあります。

新卒1年目で転職したほうがいい場合

①心身に支障をきたしそうな場合

②法律が守られていない場合や契約違反

③改善してもらうための話し合いの結果、自分が不利に追い込まれた場合

①心身に支障をきたしそうな場合

心身に支障をきたしそうな場合は、今すぐ辞めましょう。

心や体を壊してまでするような仕事はありません。

調剤薬局やドラッグストアであれば、この会社をやめたらこんなにいい条件のところ二度と入れなくなるといったこともありません。

1年目でも転職できます。

心を壊すと治すのが大変です。

人事の人や周りの人から「どこへ行ったって同じようなものだよ。」と言われるかもしれません。

でも、今のあなたの痛みがわかるのはあなただけです。

あなたを本当に守れるのはあなただけです。

あなたがあなたの人生を生きているのです。

自分が限界だと思うのなら、迷わず転職しましょう。

②法律が守られていない場合や契約違反

給料が契約と違ったり、法律が守られていない場合も転職を検討しましょう。

給料が契約と違うなんて、会社としてアウトです。

調剤に関する法律が守られていない場合は、自分が責任を負う調剤で何か大変なことが起こる前に辞めましょう。

③改善してもらうための話し合いの結果、自分が不利に追い込まれた場合

話し合いの結果、改善されなかったり、かえって働きにくくなった場合など、自分が不利に追い込まれた場合も転職を考えましょう。

改善してほしいといった結果、自分が異動させられた時も、転職を考えたほうがいい場合もあります。

異動先が3年間働いていけそうなときは、3年働いて転職しましょう。

改善してほしいと要望を出して話し合った結果、原因を改善せず、人を異動させて解決させる会社は、その先何か問題が起こっても根本的な解決をすることは望めません。

新卒薬剤師が転職する際の注意

新卒薬剤師が転職する際気を付けることは2つあります。

  • 辞めた理由を転職先の会社が納得するように伝えること
  • 次の転職先が問題のないところか見極めること

新卒で転職すると、転職者自身に問題があるのではと思われます。

なので、きちんと理由を説明しましょう。

次の転職先がまた問題のある店舗や会社だった場合、短期間のうちに転職することになってしまうリスクがあります。

新卒薬剤師はまだ店舗や会社を多く経験していないため、転職先の会社や転職会社の勧めるままに入社してしまいがちです。

自分でしっかり見て、悔いのない転職をしましょう。

辞めた理由を転職先の会社が納得するように伝えること

指導薬剤師が指導してくれなかったとしても、そのまま伝えることは辞めましょう。

人が原因で転職するという理由は、転職先の会社の人に「気に入らない人がいたらまた辞めるのではないか」と思われてしまう可能性があります。

明らかに暴力を振るわれたとか、セクハラを受けたとかでもない限り、そのまま言わないほうが無難です。

なにも思いつかなければ、「実際に働いてみて、もっと〇〇がやりたくなった。」というフレーズが便利です。

〇〇の部分は転職したい会社でできることを入れましょう。

病院から薬局であれば、「地域に密着した在宅医療」や「もっと服薬指導の数をこなしたい」などが挙げられます。

次の転職先が問題のないところか見極めること

次の転職先が問題のないところかどうかを見極めるポイントはいくつかあります。

私は多くの人が辞めてしまって、薬局長以外がいなくなる薬局を複数みてきました。

その経験からお伝えします。

実際に働く店舗を見に行く

実際に働く店舗を見に行くことは鉄則です。

会社の説明をする担当者がいい人でも、働いて毎日顔を合わせるのは店舗のスタッフです。

絶対に働くことになる職場を見に行って、職場の雰囲気をみてください。

見に行って説明を受けるときに、必ず、ヘルプの頻度と本人の意思に反した異動があるのかを聞いてください。

見に行った店舗がいいところであっても、ヘルプの頻度が多くその店舗にあまりいなかったり、その店舗に配属されて数か月で異動させられては意味がありません。

直感を信じる

薬局長の印象や、店舗の空気で何か嫌な予感がしたら辞めておきましょう。

嫌な感じがするという直感はだいたい当たります。

店舗スタッフがあいさつをしないところはやめておく

見学にいって、職場に入った時に働いているスタッフが挨拶をしないところはやめておきましょう。

普段からコミュニケーションをとらない職場かも知れません。

スタッフが疲弊していたり、嫌だと思いながら働いているときにも挨拶をしないことがあります。

どちらにしても、いい職場ではない可能性が高いです。

自分と年齢層があまりにも違う職場はやめておく

新卒1年目での転職は20代が多いかと思いますが、転職先の職場の平均年齢が50代であったり、60代であるというような、あまりにも年齢層が離れた職場はやめましょう。

年齢が遠いとどうしてもコミュニケーションはとりづらくなります

年齢が親ほど離れているからといって、子供のようにフォローして可愛がってくれるともかぎりません。

むしろ、老眼だから錠剤の文字が見えないとか、処方箋の文字が読めないとか言われると、自分には実感できないため、辛いものがあります。

新卒薬剤師が仕事を辞めたいなら辞めたっていい

新卒薬剤師が仕事がつらくて辞めたいなら辞めても大丈夫です。

しかし、そのリスクはよく知った上で対策をしてから転職しましょう。

転職サイトは複数登録が鉄則です。

新しい転職先をよく見極めて、後悔のない転職にしましょう。

あなたの痛みがわかるのはあなたしかいません。

あなたの人生に責任をとれるのもあなたしかいません。

悔いのない20代を過ごしてください。

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