薬学部のテストはつらいの?
勉強についていけなかったらどうなるの?
留年したらどうしよう?
新しく薬学部に入学したら不安なことだらけですよね。
結論から言うと、薬学部の勉強はつらくて進級も大変です。
でもそれを知ってから1年間過ごすのと、知らずに1年間を過ごすのでは、意識に差が出ます。
どう大変なのか?のりこえるにはどうしたらいいのか?
敵を知り己を知ることでおのずと道は見えてきます。
早いうちに現実を知って、対策を立てましょう。
薬学部は暗記する量がとにかく多い

暗記が苦手だと薬学部生活が地獄にかわるかもしれません。
勉強が得意な人でもきつい
同じ学年で有名な進学校からくる生徒は大勢いました。
そんな勉強が得意なはずの人達ですら、留年を繰り返していました。
勉強ができる人でも薬学部のあの科目をこなすのは厳しかったのかもしれません。
薬学部の勉強がきつい理由

薬学部の勉強はきついです。
大学時代がまちがいなく一生で一番勉強しました。
今から思い返しても、必死だったなと思います。
そして、もう二度と戻りたくない!
本当につらかったです。
学ぶ科目が多い

薬学部が6年間で学ぶ履修科目はだいたい190単位前後です。
これを6年間で学ぶわけですが、忘れてはいけないのは座学オンリーではないこと。
実験や、実習も入っているのです。
実習のある5年次は通常授業はありません。
1年間で生徒達が時期をずらして分散してに実習にいくため、集まって授業することができないのです。
この履修科目を全てとることに加えて、4年次はCBTとOSCEという実習に行く前の知識と技能が一定の水準に達しているかを確認するテストがあり、6年次には卒業試験に国家試験があります。
常に勉強とは切っても切れない学生生活です。
学ぶ科目が多岐にわたる
薬学部の学ぶ科目は暗記から計算問題まで多岐にわたります。
理数科目が得意で入学した人は意外と苦戦します。
薬学部のメインである薬理学がゴリゴリの暗記科目だからです。
病理学、生物学も暗記です。
薬剤学は計算問題が多いですが、暗記も多数。
文系で入っても、薬剤学の計算問題でつまずくのですが、暗記問題が多数のため、理系の薬学部に理系が得意で入ってきた学生も意外に苦戦するところが薬学部の怖いところです。
薬学部の進学がきつい理由
履修科目が多いことに加えて、ほぼ全てが必修科目だからです。
この科目は苦手だからやめておこうができないのです。
どんな苦手な科目が含まれていても逃げることはできません。
できるまでやるしかないのです。
一定数落としてしまうと、留年します。
引用;薬剤師の需給動向の予測および薬剤師の専門性確保に必要な研修内容等に関する研究
6年間で卒業できる学生が少なく、留年したり卒業できなかったりする学生が多く見受けられる
2019年5月に厚生労働省が公表した「薬剤師の需給予測に関する研究報告書」の中でこのように書かれています。
同報告書によると、6年間で卒業して国家試験に合格できる人は6割に満たないのだそうです。
薬学部の特に大変な学年は?
薬学部の特に大変な学年は4年以降です。
実習や国家試験の足音が聞こえてくると、それまでも実験やレポートやテスト勉強に追われ楽だとは思っていなかったのに、大変さが段違いに増します。
特にCBT、OSCE前は薬学部の学部内のみのテストではない試験をはじめて受けます。
CBTは国家試験に比べれば遥かに簡単なのですが、OSCEもあり、はじめて学部外の人がきての試験となるので、その緊張感は大変なものです。
そして、国家試験。
もうこれは言わずもがなですね。
本当にきつい。
メンタル崩壊する人も出てきます。
薬学部は留年が多い。でも、1年生で留年する人はいなかった。
薬学部は留年が多いです。
でも1年で留年する人はいませんでした。
これは大学によるのと、学年によるのだと思います。
私の時は、1年生のうちは上に上げようと再テストが何度も実施され、先生方も頑張ってくれていました。
薬学部留年するな!退学するな!
どれだけ勉強がつらくても、私立の薬学部を退学することはオススメしません。
私立の薬学部は授業料が年間200万円かかります。
Uターンするには、かけたコストがあまりにも高額すぎる。
親がよっぽどお金持ちで自由にしたらいいよと言ってくれたラッキーな場合を除き、退学することはオススメしません。
留年も同じ理由で、年間200万円余分にかかってしまいます。
なんとしてでも、ストレートで卒業しましょう。
アルバイトもセーブしてください。
年間200万円稼げるバイトをしていることはあまりないでしょうし、目先の何十万円につられて、留年してしまうと200万円ついかでかかり、結果マイナスです。
薬学部6年間を乗り切るための勉強方法

薬学部の勉強方法に裏技なんてありません。
全科目一夜漬けなんて無理です。
6年間単位を一つも落としたことのない私が気を付けていたことがあります。
それは授業をしっかり聞くことです。
薬学部の勉強にコツコツやる以外の方法はない
薬学部の勉強で全て一夜漬けで試験をパスする魔法のような方法はありません。
特に薬理学は全力ガチンコ勝負です。
あの量を一夜漬けの勉強でパスするのは無理です。
薬理学は薬剤師として仕事するときに最も重要な科目です。
なので、日々コツコツやっておいて損はありません。
授業をしっかり聞く
テストは必ず授業でやったことのある範囲から出ます。
授業中はしっかり授業を聞いて、しっかりその時間に勉強しましょう。
友達と隣に座って授業を受けて、遊びたくなったりするかもしれません。
でも、授業中はしっかり集中しましょう。
大学で生徒をやっている限り、授業の時間は席に座って拘束されています。
その時間を授業以外に使ってしまうのはもったいないです。
予習はしない
予習はしてもしなくてもいいのですが、私はしたことがありません。
予習はムダです。
道のできていない獣道を分け入って進んでいくようなものです。
どの道が最短ルートか指示してくれるものがないまま進んで行くので、途中で迷子になりがちです。
勉強で大事なことは予習より復習です。
予習する時間があったら、その日の授業内容を復習しましょう。
暗記はゴロ合わせで乗り切れ
薬学部では膨大なカタカナを頭に入れていかなくてはいけません。
カタカナ用語じゃない用語もあるといっても、やたら難しい漢字のオンパレード。
カタカナ漢字に続いて、他に出てくるのはαやらβやら英語やら。
生物学のシュゴシンという単語が出てきた時には、日本語バンザイ!と思ったと同時に、薬学部で出てくる用語が英語だらけなことに気づき、アメリカ人と日本人は最初の段階から言語の壁で差がつけられているんじゃないのかなんて思っても仕方ないことに憤りを感じたりしていました。
そんな膨大なカタカナ英語の用語を覚える上で役立っていたのはゴロ合わせでした。
ゴロ合わせをひたすら覚えていました。
自分でも自作してノートに書いて、何度も何度も自分でテストしてひたすら書いて勉強して乗り切りました。
いまはゴロ合わせのサイトがあり、イラストつきのものもあるので、活用しましょう。
まとめ

薬学部のテストはつらく、進級も簡単ではありません。
科目数は多く、その上その科目のほとんどが必修科目であるため、苦手な科目があっても逃れることができないからです。
6年間で卒業し、国家試験に合格する人はいまや6割にも満たない状況です。
それでも、薬学部に入学したからには、薬剤師国家試験に受かって薬剤師にならなければいけません。
私立の薬学部にいって、薬剤師になれなければ、ただ6年間いって多額の学費を払っただけになってしまいます。
奨学金を利用して大学に通っていたらなおさらです。
多額の借金があるのに、薬剤師になれなければ、返済が困難なものになってしまいます。
薬学部の勉強に何か特別なコツとか、裏技なんてものはありません。
日々コツコツ勉強しましょう。
入ったからには頑張ってください。
全力で応援しています。