薬剤師になってよかったことはたくさんあります。
女性だからこそ薬剤師になってよかったと思うこともたくさんあります。
子供につかせたい職業の女の子のランキングで上位ランクする薬剤師。
子供に就かせたい親にとっては薬剤師はどんなメリットがあるのか気になるのではないでしょうか。
そして、デメリットも気になるところですよね。
現在調剤薬局で働く薬剤師ナツメが薬剤師のメリット、デメリットについてお伝えします。
薬剤師のメリット

薬剤師のメリットは売り手市場で就職に困ることはないということ、女の子の職業ではけっこうな高年収だということではないでしょうか。
あとは、女性が多い職場ということだけあって、産休育休はとりやすい職業でもあります。
薬剤師になってよかったこと①安定している
2020年新型コロナウイルスが世界を襲い、経済は大打撃を受け、12月の有効求人倍率は1.02倍になりました。
調剤薬局も新型コロナウイルスを警戒したことによる受診控えの影響で、処方箋枚数は減り、経営は悪化しました。
そして、薬剤師の有効求人倍率も低下したのですが、2020年9月の時点で2.01倍となっています。
コロナで打撃を受けても、まだ売り手市場です。
『2045年には少なく見積もっても2万4000人が過剰』と厚生労働省の「第8回薬剤師の養成及び資質向上等に関する検討会」で発表されているので、これからも売り手市場でいられるのかどうかはわかりませんが、いまのところは就職先、転職先に困ることはありません。
薬剤師になってよかったこと②女性の就く職業としては、けっこうな高年収
日本の30代正社員女性の平均年収は270.4万円なんだそうです。
薬剤師の30代正社員女性の平均年収は500万円前後です。
薬剤師になると女性でも独身生活で一人暮らしをしながら、旅行などの趣味に打ち込むのに十分な収入を得られます。
薬剤師になってよかったこと③産休育休がとりやすい
薬剤師は女性が多い職種です。
そのせいか、産休育休はとりやすく、就職の面接では、うちの会社は産休育休取得率100%です!と謳う会社も少なくありません。
実際、周りの女性薬剤師で産休育休をとりたかったのにとれなかったという話は聞いたことがありません。
もし、出産を機に会社を辞めたとしても、育児が落ち着いてから再就職するときに再就職先がないなんてことも今のところはありません。
育児が落ち着いて40代で調剤薬局に再就職する女性薬剤師はたくさんいますし、未経験もざらにいます。
薬剤師になってよかったこと④働き方が選べる
薬剤師は正社員でもパートでも働けます。
ライフスタイルに合わせた働き方ができるので、ライフスタイルに変化の多い女性には嬉しい資格です。
薬剤師になってよかったこと⑤どこでも働ける
調剤薬局、ドラッグストア、病院は全国どこにでもあります。
そのため薬剤師は全国どこでも働くことができます。
結婚で住み慣れた土地を離れることになったとしても、年収を落とすことなく新しい土地で働くことも可能です。
田舎で再就職であれば、むしろ年収UPも狙えます。
薬剤師のデメリット

薬剤師のデメリットは、6年間通わなければいけないこと、私立の薬学部に言った場合は学費が高額になること、薬剤師は過剰になることです。
また、私立薬学部の新設が相次いだことにより、大学によって国家試験合格率が低いところもあります。
薬剤師のデメリット①6年間通わなければいけない
薬学部は今6年間通わなければいけません。
10代後半から20代前半の貴重な6年間を勉学に捧げなくてはいけません。
24才ぐらいになってさあ社会に出てがんばろうかというときに、薬剤師でない友達の結婚ラッシュがあったりします。
薬剤師でない友人たちが結婚するときに社会人デビューなので、女性薬剤師の婚期はそうでない女性より当然遅くなります。
薬剤師のデメリット②私立の薬学部は学費が高額
私立の薬学部は学費がとっても高いです。
年間200万円かかります。
6年間でストレートにいって、1200万円です。
留年すればプラスで200万円かかります。
そして怖いことに薬学部全体の学生で6年間ストレートで卒業し、国家試験に合格する割合は6割に満たないのです。
薬剤師のデメリット③薬剤師は過剰になる
厚生労働省の2021年4月26日の「第8回薬剤師の養成及び資質向上等に関する検討会」で薬剤師は2045年に少なく見積もっても2万4000人が過剰になると発表されました。
過剰になれば薬剤師の大きなメリットである安定は保証されないかもしれません。
まとめ

女性薬剤師のメリットは安定していて、高年収、そして女性にやさしい職種だということです。
デメリットは6年間通わないといけないこと、私立の薬学部は学費が高額なこと、このままだと薬剤師は過剰になるということです。
正直、安定が保証されないのであれば6年間高額な学費をかけて、国家試験に挑むことはハイリスクでローすぎるリターンだと思っています。