薬学部への進学を考えている、偏差値の低い大学があって、ここだと勉強しなくても入れるしラッキーと思っていませんか?
今の学力だとFランクが関の山だけど、入れるし、入っておこうかと思っていたりしませんか?
偏差値の低い薬学部にいくと他の偏差値が上の大学とどう違うのでしょうか?
入学して薬剤師になれるんでしょうか?
fランク大学薬学部に行ったら他の学部との差があったり、薬剤師になれなかったり、入学したことを後悔するのでしょうか?
Fランク薬学部に入学しても、国家試験に受かって薬剤師になれたら、Fランク大学へ行ったことは後悔しないと思います。
薬剤師になればどんなランクだろうがみんな同じ薬剤師です。
人気の病院や研究職に就きたいということでなければ、fランクだろうがなんだろうが問題ありません。
でも、Fランク大学薬学部への入学はオススメしません。
fランク大学に入ったって薬剤師になったら同じ

fランク大学に入っても薬剤師になったら私立薬学部の大学のランクは関係ありません。
就職の際、新卒薬剤師に人気のある大学病院や、製薬会社に就職したいということであれば、影響するかもしれませんが、調剤薬局やドラッグストアや病院に就職した後に私立薬学部の偏差値の違いで給料や待遇が違うということはありません。
Fランク大学薬学部はおすすめしない

就職してから私立薬学部の偏差値によって、給料や待遇が違うということはありません。
でも、fランク薬学部はおすすめしません。
それは、偏差値が低い大学になると、薬剤師国家試験の合格率が低くなるからです。
2021年の国家試験合格率をみてみると、偏差値の一番高い慶應義塾大学で81.88%で、偏差値の低い徳島文理大学で51.14%、青森大学で43.94%、第一薬科大学で31.46%です。
偏差値が低くなると、国家試験合格者数は1/3から半分程度になります。
それでも自分は大丈夫と思って入学しても、確実に受かる人たちの中で勉強するのと、半分ぐらいは落ちる人達の中で勉強するのとでは自分の勉強量に対するモチベーションも違ってきますし、入ってくる国家試験対策の情報量にも差が出てきます。
入る前にFランク大学しか入れなさそうと悩んでいるようなら、今から勉強して少しでも偏差値を上げておくことをオススメします。

薬学部にかける6年間は長いです。
20代の貴重な時期の約半分を費やしてしまいます。
薬学部に入って、薬剤師になれなかったら、薬学部にただ6年間通っただけの人になってしまいます。
貴重な6年間と高額な学費をむだにしないためにも、大学へ入る前の準備段階からできることは全てやり、ベストを尽くしましょう。
fランクでもなんでも薬学部は中退するな!後悔する!

薬学部は中退する人も少なくありません。
fランクの大学へ入ると、大学に入ることは簡単だったのに、大学へ入った後の勉強が大変でくじけそうになるかもしれません。
でも、絶対に中退しないでください!
大学が会わなくてこのままでは精神的にやんでしまうとか、すでに病んでしまっていて体を壊してしまっているなどの事情がない限りは、なにがなんでも続けましょう。
何度も繰り返しますが、私立薬学部に入って薬剤師にならなければ、なんにも残りません。
高い学費がもったいないし、そこまでかけた時間ももったいないです。
絶対に卒業して、国家試験に受かってください。
どのランクだって私立薬学部はオススメしない

今から薬学部を目指す人に暗いことを言って申し訳ないのですが、薬剤師の将来は明るくありません。
薬学部やめとけと思う理由①遊べない
薬学部は遊べません。
実験勉強実験勉強そしてまた実験勉強。そんな毎日です。
3年生までで履修科目すべて終えて4年目は自由だ!なんてこともできません。
4年生はCBTとOSCEという実習に行く前の試験があります。
CBTは知識レベルが一定に達しているかテストするもので、OSCEは調剤や患者対応などの実技テストです。
OSCEで患者対応の際に、患者さんから相談されて、「おつらいですね。」と返さないといけないのですが、当時病気で来て病状言って「おつらいですね。」って返されたら却って腹が立つ人もいるのではと思いながら緊張気味の真顔で「おつらいですね。」と言っていました。
薬剤師として長いこと働いていますが、「おつらいですね。」って言ったことありません。
5年生は病院と薬局の実習です。
そして、6年生は薬剤師国家試験に向けて受験勉強をします。
薬学部の勉強漬けの毎日は今思い出しても辛いです。
社会人になって、もうあれほどの大きなテストを受けなくてよくなったと思い、やっと重圧から解放されたような気がしました。
薬学部やめとけと思う理由②薬剤師は過剰

薬剤師は過剰になると厚生労働省の検討会でも公表されています。
薬剤師の需要と供給のバランスは今まで通りとは行かないかもしれません。
薬剤師の仕事が今まで以上に広がりを見せるとか、働く場所が増え続けるとか、薬剤師のニーズが高まらなければ、今までのように薬剤師の売り手市場は約束されません。
供給過多になれば、今までのように薬剤師の年収も約束されないかもしれません。
2020年から新型コロナウイルス流行により、医療機関も打撃を受けました。
受診控えが起こり、処方箋枚数も減りました。
その結果、調剤薬局の経営も悪化しました。
経営が悪化した調剤薬局は、派遣薬剤師やパート薬剤師を減らしました。
そして調剤薬局の求人数も減っています。
求人に出る最高年収も下がりました。
今回は新型コロナウイルスのせいですが、薬剤師でも需要が減れば求人も年収も下がることがあり得るのです。
薬学部やめとけと思う理由③薬剤師の業界で明るい未来はない

医療は治療する人がいないと成り立ちません。
日本の人口はこれから減り続けます。
そして、薬局は機械化が進み、今は調剤補助という行為も認められました。
調剤薬局では薬剤師の数は以前ほどいらなくなってきています。
薬剤師の需要が減る情報ばかりが入ってきます。
薬剤師の過剰と需要の減少で、薬剤師の先行きは不安だと感じています。
薬学部やめとけと思う理由④薬学部には闇がある〜私立薬学部の実態〜

私立薬学部は乱立しています。
これだけ薬剤師が過剰になると言われているのに、まだ増え続けています。
薬剤師になりたい学生さんのためではありません。
大学の経営のためです。
大学の説明会へ行くと耳に聞こえのいいこと説明をたくさん受けるかもしれません。
大学は学生に来てもらうと儲かるので、行きたくないと思うような情報は言わないでしょう。
学生に来てもらわないといけない大学説明会の担当者が大学に入りたくなるような情報ばかりをいうのはポジショントークです。
少子化の時代に大学だって学生を集めなければいけません。
学生が来ないと大学だって維持できないのです。
薬学部で国家試験合格率を高くでるようにする大学もあります。
国家試験で受かりそうにない学生を卒業試験で合格させずに留年させるのです。
そうすると、国家試験受験者数に含まれないので、受かる学生だけを卒業させて国家試験を受けさせれば、国家試験合格率は高くなります。
私立薬学部を目指す学生に伝えたいこと
薬剤師の業務が好きで薬剤師を目指していますか?
もし、答えがNOであれば、今から薬学部に入る以上の学力を身に着けるべきです。
理由は学力が高くなればなるほど職業選択の幅が広がるからです。
薬剤師以上に学力がいる職業を目指しておけば、もしその職業になるための大学へ手が届かなかったとしても、薬剤師にはなれます。
ハッキリいって薬剤師になることは難しくありません。
これを読んでくれているあなたが学生で、薬剤師が安定していて高収入だからという理由で目指しているのであれば、学生である今のうちに最大限の努力をして薬学部よりももっともっと上の大学を狙える学力を手に入れましょう。

まとめ
Fランク大学薬学部にいっても薬剤師になれば、薬局やドラッグストアの就職で他の大学の薬剤師と差がつけられることはありません。
ただし、薬剤師国家試験の合格率が低くなるので、fランク薬学部に入学することをオススメはしません。
さらに、これから薬学部に入学すること自体をオススメしません。
薬学部を目指している人は今から勉強をがんばって少しでも選択肢の幅を広げ、薬剤師以外の道も考えることをオススメします。
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